うたありき


今日は横浜・氷川丸ダイニングサロンにて川村結花Piano night〜第8夜〜でした。
結花さんも言っていましたが、「昼なのにPiano night(笑)」
いつもいつも思いますが、ココロの奥にびりびり響く、すごくすごくいいライブでした。
そして、終始、涙が出そうな、すごく涙腺に来るライブでした。何かね、うるうる
しちゃってました。曲についてはネタバレに当たるかもなのでここでは無し。
放浪音楽日記には書く予定ですが・・・。放浪はネタバレアリってことにしますので。

そこで思ったのがやはり、うたありき、ということです。
音楽の中心にあり、核となるのはやはり"うた"だという事。ドラム叩いたり
Cajon叩いたり、叩き物やっているのに何でうたなの?とも思われそうですが。
うたものばっかり聴いているから、上手くならないとか思う人もいるでしょう。
私はそれは違うと思います。音楽の核って、やっぱりうただと思います。誰が
何と言おうとそれは言えます。
珍しく何でこんな強気なのか。それはちょっと昔にさかのぼります。
まずうたについて意識し始めたのは中学時代の指揮者の先生のお言葉。
合奏において、先生が何かしらイマイチさを抱いていたのでしょう。私たちに
こういいました。
「きみたち、何でもいいから、流行もんでも、カラオケでも構わないからもっと
うたいなさい。メロディをうたいなさい。今でもうたっていると言うならもっと」
厳密にこうだったかは分かりませんが、こんなニュアンスのこと。ともかくうたえと。
・・・うたっているわいと思ったのは言うまでも無く。でもクラリネットの譜面をうたう
ことは少なかったのは事実。メロディの進みをつかんだりすることにおいて、うたうことが
有用だということに、これ以降ちょこっと気がつくけど、その時はさほど重要には
思っていませんでした。確かにうたってから吹くようにもなったけど。そのときは
"うた"の重要性、うたうことと吹くことはイコールかんけいではなく、でも強烈に
この言葉だけは覚えていました。

実際うたいなさいをつかむことになったのは篳篥(ひちりき)をやっていたときのこと。
篳篥は今では譜面はありますが、これがうたなんです。ご唱歌(で字があっているかは
分からんけど)といううたをはじめにやるんです。先生から譜面に区切などを入れてもらい、
そのあとにご唱歌をうたってもらう。イチオウ、譜面にはどの音出すっていうのは
出ています。ただ、速度記号や音の強弱などは無く、ご唱歌をまずはうたい、そこから
強弱、メロディのツボ等を得ていくのです。このご唱歌を半分くらいでも覚え、うたえる
ようになってから、実際楽器を持って練習します。練習する時もイマイチわからんなーって
時はご唱歌をうたいます。そう、うたからはじまっているんです。
うたうことから楽器のうたを覚えていく。そう、うたがあってからなのです。
それもあり、何にせよ、音楽ってうたありきなんだなーと思いました。この頃ぐらいから、
音楽を奏でる=うたうということを強く意識するようになりました。だから、ドラムや
パーカッションにおいてもうたいたいと思います。それはもちろん、メロディや音階の
ある楽器でのうたとは違うけれども。
未だに私は自分のうたをつかみきれいていません。だけど、練習を重ねて、もっともっと
うたえるようになりたいと思います。まぁ頑張らなきゃな。
結花さんのライブに行って思いました。私もあんなふうにうたいたいな。